エレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜『ショック・ドゥ・フューチャー』

|作品紹介

映画：『ショック・ドゥ・フューチャー』

監督・脚本：マーク・コリン

『ショック・ドゥ・フューチャー』は、マーク・コリン監督による2019年のフランス映画です。音楽家としての経歴を持つコリン監督が、80年代初頭の音楽業界を舞台に女性ミュージシャンのストーリーを描きます。

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ポチップ

1980年代初頭、パリの音楽業界。

電子音楽を創作する女性ミュージシャンのアナは、自分の音楽を次のレベルに引き上げることを目指して奮闘しています。

ある日、彼女は見たこともない日本製の電子機器に出会い、理想のサウンドへのヒントをつかむ。

しかし、彼女の周りには、男性中心の音楽業界や、女性であることによる偏見があり、自分自身を証明することが難しい状況に陥っていきます。

監督のマーク・コリンは、フランスの音楽家・映画監督であり、本作が長編映画初監督作品となります。

また、主演のアルマ・ホドロフスキーは、映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーを祖父に持ちます。

かのま

ちなみにアルマ・ホドロフスキーはモデルであり、ミュージシャンでもあるらしい。

見どころは80年代初頭の音楽業界にフォーカスを当て、当時の音楽機器やサウンドをリアルに再現した点にあります。

音楽が映画の主役となっており、映像と音楽が一体となった美しいシーンが多数あります。

また、女性が音楽業界で成功することの難しさや、男性中心の業界で女性が直面する偏見など、女性の視点から描かれたストーリーも注目を集めています。

かのま

石野卓球さんも「たまらなく自分のスタジオに行ってアナログシンセをいじりたくなりました」とコメントしていました。素人の自分でも観ていて湧き上がるものがあります。

この映画が私たちに伝えたいことは、創造的なプロセスの難しさと不確実性です。

アーティストは、自分自身の才能に頼り、新しいアイデアを探求するために、常に自分自身に挑戦しなければなりません。

このプロセスは、時に孤独感や苦悩を伴うことがありますが、最終的には芸術作品が生まれるために必要なものです。

『ショック・ドゥ・フューチャー』は、音楽制作過程に特化した映画ですが、そのテーマは芸術制作全般に適用されるものです。

この映画は、アーティストとしての自己表現を探求している人々にとって、非常に興味深く魅力的な作品です。

かのま

「Le choc du futur」はフランス語で「未来の衝撃」という意味を持ちます。

創造性や才能、信念を持つ人々の葛藤や情熱を、力強く描き出しています。