独創的なアイデアと斬新な演出が融合した『マルコヴィッチの穴』

映画

|作品紹介

映画:『マルコヴィッチの穴』(Being John Malkovich)

監督:スパイク・ジョーンズ

脚本:チャーリー・カウフマン

『マルコヴィッチの穴』は、スパイクジョーンズ監督による1999年公開のアメリカ映画で、人気俳優のジョン・マルコヴィッチをテーマにした奇想天外な作品です。この映画は、監督のユニークなアイデアと才能あふれるキャスト陣によって、独創的で鮮烈な印象を残し、多くの映画ファンに愛されるようになりました。

楽天ブックス
¥1,100 (2023/03/19 10:57時点 | 楽天市場調べ)

|あらすじ

人形使いの主人公クレイグ・シュワルツ(主演:ジョン・キューザック)は、仕事がうまくいかず、夢も叶わず、生きる希望を失っているところから物語が始まります。

そんなある日、定職で勤め始めた会社であるある”穴”を見つける。

中に入ると、クレイグは自身がジョン・マルコヴィッチの意識に入り込むことができるという不思議な体験をすることになります。

クレイグはこの体験を利用して商売を始めるが、やがて彼はその行為が自分の人生を狂わせることになることを知ることになります。

ぶっ飛んだ作品なので、ありきたりな映画に飽きた人におすすめです。

|来歴

『マルコヴィッチの穴』は、スパイク・ジョーンズが初めて手掛けた長編映画であり、彼はその才能とアイデアをフルに発揮しています。

また、本作には、ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャサリン・キーナー、そしてジョン・マルコヴィッチという豪華なキャストが揃い、彼らはそれぞれに素晴らしい演技を披露しています。

この映画は、独創的で斬新な内容に加えて、キャスト陣の素晴らしい演技が光る作品として、映画ファンから高い評価を受けているおすすめの映画です。

第53回 英国アカデミー賞では、オリジナル脚本賞を受賞しています。(1991年)

|見どころ

最大の見どころは、その奇想天外なストーリーと独創的な世界観です。

この映画は、普通では考えられないような独創的なアイデアが次々と登場し、観客を驚かせます。

例えば、クレイグがジョン・マルコヴィッチの意識に入り込むというアイデアや、その後のストーリー展開には驚きがあふれています。

また、映画の中には、現実世界とファンタジーの境界が曖昧になっているシーンも多く、それらを見ることで、観客は自分の心の中にある幻想的な世界を見ることができます。

加えて、豪華なキャスト陣が演じる、それぞれに独特の個性を持ったキャラクターたちです。彼らの演技は、映画の世界観をより深く、強く印象づけます。

かのま
かのま

性的倒錯の要素もあり、夫婦でマルコヴィッチに入り込み、マキシン(キャサリン・キーナー)を奪い合います。

|考察

『マルコヴィッチの穴』は、人間の本性や欲望について考察する作品です。

主人公であるクレイグは、自分自身が空虚で、何もない存在であることを知っています。

そのため、彼はジョン・マルコヴィッチに入り込むことで、自分自身を超越し、真の意味での存在感を得ようとします。

同時に、クレイグは、自分の欲望や野心に向かって突き進むことで、周りの人々を巻き込み、狂気的な状況を引き起こしてしまいます。(クレイグに限った話ではないですが、、、)

このように、本作は、人間が持つ欲望と現実の狭間で生じる葛藤を描いているとも言えます。

かのま
かのま

人の意識に入り込み、人生を永遠に繰り返そうとする。もはやホラーですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました